タオルとの上手なお付き合い

タオルとお洗濯

  • タオルにとって快適なお洗濯は、たっぷりのお水で、たくさんの回数をすすいでもらうことです。なぜなら、少ないお水ではタオルとほかの洗濯物がこすれあって、傷みや毛羽落ちの原因になってしまうからです。水の量は洗濯機に任せているから、、、。という方も、タオルの傷みが気になるときは水の量を確かめてみてください。
    特に、ドラム式洗濯機をご使用の場合は、設定ができるようであれば、デリケート衣料(ウールやシルクなど)を洗うコースを選んで、さらに水量は多くしてあげるとタオルの風合いを失いにくいです。
    また、タンブラー乾燥機はタオルをふんわり仕上げるのにはいい方法ですが、タオルが縮みますのでお気をつけください。

新品のタオルはまずは洗濯を

タオル製品の性質上、商品として出来上がっていても初回の洗濯で多少の毛羽落ち、脱色があります。タオルの使用方法は体を拭いて体を綺麗にすることが主なのでやはり洗濯してから使用するのが良いでしょう。 またタオルは物流過程でぺちゃんこになることが多々あります。一回目の洗濯後にタオル本来の風合いが出て使い心地が良くなるでしょう。


洗濯とタオルの縮み

現代の織物製品の多くは機械の織機で効率良くたくさんの生地を生産しています。織機で効率良く織り上げる為には必ず糸のテンションを上げてピンと張る必要があります。 張れば張るほど織機の動力の回転数を上げることが出来るようになるので生産性は上がると言えるでしょう。だから現代の織物の多くは糸が生産過程で無理矢理引っ張られています。そして織り上がった後に糸が徐々に元の長さに戻ろうとします。その現象が購入後、お客様の各家庭の洗濯後に発生する事が多いようです。「縮んだ」ということになります。


柔軟剤を控えめに

  • タオルはやわらかくフワフワが一番ですよね。そこで登場するのが柔軟剤です。でも、毎日使い続けるのは良くありません。柔軟剤は、タオルの表面を整え柔らかくなりますが、使いすぎると水を吸いにくくなったり毛羽落ち(繊維が滑って抜け落ちる)がしやすくなったりもします。
    タオルを使っていて固くなったと感じた時(お洗濯10回~15回に一度)にだけ、適量をお使いください。

タオルと脱水

タオルのふんわり感は、ループ(毛の輪っかの部分)がふっくらたっているからです。しかし、しっかり脱水するとこれがつぶれていまい、ふんわり感が消えてしまいます。
特に柔らかいタオルには、ご用心!圧力に弱く、そのまま乾いてしまうとふっくら感がなくなってしまいます。しぼりすぎないことがポイントです。


タオルから糸が出ている時の対処方法

糸がタオルの生地から引いている時があります。代表的なものはパイル引きと呼ばれるものです。タオルのループ上の輪のことをパイルというのですが、引っ張れば糸が引けてきます。 なのでハサミで飛び出ている糸を根元のほうで切ってください。タオル特有のパイル部分が糸を引いている時の対処方法はこれが一番です。無理に引っ張ると、どんどん糸が抜けてきます。


毛羽落ち、脱色について

毛羽落ちとは、綿糸から表面の綿(わた)が剥がれる状態のことを言います。タオルなどの綿(コットン)製品の場合、洗濯の度に糸から綿が剥がれていきます。タオルでは綿花を紡いだ綿糸が一般的です。 洗濯する度に糸が痩せていくというのは糸を構成している綿(わた)がはがれていく事になります。タオル製品は一回目の洗濯で特に毛羽落ちが多いという統計が出ています。また糸を撚っていない糸を使用している無撚糸タオルや、糸を軽めに撚っている甘撚りタオルや、タオル特有のパイル面をカットしているシャーリングタオルは一般の撚糸タオルより毛羽落ちが多いかもしれません。
脱色とは、染料が水洗いで落ちる状態のことを言います。タオルの表面積は同じ大きさの布製品より大きくなることが多いです。色落ちもたくさんする様なイメージになってしまいます。 新品のカラータオルは他の洗濯物への色移りを防ぐ為にタオルだけでの洗濯をお勧めします。


タオルの柔らかい風合いが徐々に硬くなる理由

  • 大体二つの理由があるように思います。一点は洗濯の度に少しずつ糸が痩せていき綿糸本来のふんわり感が損なわれていくようです。一点は洗濯の度にタオル生地の糸目が詰まってきてタオルが全体的に硬くなってくるからです。大体のタオルは触れた時に良い風合いを出す為、経糸と横糸の織り密度が他の織物より低密度になっています。 これが洗濯を繰り返す度に密度が詰まってくるようです。

よくあるご質問

タオル屋さんでよく使う単位
  • 1匁=3,75g
  • 1000匁=1貫匁
  • 1ポンド=453,6g
  • 糸のケースは100ポンドケースや50ポンドケースが多い
  • 1梱(コウリ)=181.4kg
  • 1梱(コウリ)=400ポンド
  • 1ヤード=91,44cm
  • 糸の長さで使う
  • 1インチ=2,54cm
  • 緯糸密度や、織機の幅などに使う
  • 1鯨寸=3,78センチ
  • 経糸が筬(オサ)に1鯨寸あたり何本入っているのか
  • 1ダース=12枚(個)
  • タオルは1ダースの重さで何匁のタオルであるかを表す
糸の番手
糸の番手は1番手が最も太く、数字が大きくなるほど糸が細くなります。
1番手の糸→1ポンドで840ヤード
2番手の糸→1ポンドで1680ヤード
10番手の糸→1ポンドで8400ヤード
上記の様に決められています。日本では、タオルで使用する糸は20番手付近が多い様です。

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